古きをたずねて新しきを知る「清水探訪」

 初夏の日差しがまぶしい6月29日(土)、「清水探訪・地域交流会」が開催されました。
 清水小コミセンで集合し、説明をうけたあと、講師を含めた参加者10名で、いよいよ出発です!!

 コースは、コミセンをスタートし、宝篋印塔(清水新田)、宗賢神社(清水新田)、寛政池、そして三本松記念碑です。

江戸時代後期に建立されたとされている「宝篋印塔」

? 宝篋印塔とは、方形の基台上に四角の塔身を据え、方形の階段状の屋根を置き、上に相輪を建て、四隅に突起状の飾りをつけた形の塔で、内部に宝筐印陀羅尼を収めたためこの名があるそうです。

 清水新田の宝篋印塔は、江戸時代後期(十八世紀後半から十九世紀半ば)に建立されたと考えられています。
 江戸時代、このあたりは西国街道とよばれる街道があり(現在の市道魚住30号線)、往来する旅人が数多くいました。江戸時代の旅では旅の途中で命を落とすことも珍しくなく、清水新田の地で行き倒れとなった旅人も多くあったようで、行き倒れとなった旅人を供養し、地域に災いが起こらないようにと清水新田の人々がこの地に宝篋印塔を建立したのではないかと言われています。
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道標
講師による説明
寛政池

寛政池 
 名前の由来は、池の工事が始まった寛政12年(1800年)4月16日に着工され、11月18日に竣工しました。その当時の年号から「寛政池」と名付けられました。この寛政池は、大久保低位段丘面が瀬戸川によって開析された谷に作られたダム式の農業灌漑用の貯水池です。

緑のトンネル

 また、?コースの中には、見た目もこんなに涼しい緑のトンネルもあり、歩く人々にとって休息の場ともなっています。木々を吹き抜ける風がいくぶん冷たく心地よく感じられたようです。水分補給やしばしの休憩を取るには最適の場所かもしれませんね。