さなぼり(オクワハン)

 

 6月26日(日) 清水神社で伝統行事 「さなぼり(オクワハン)」 が行われました。

 

 清水神社は、旧西国街道の清水の坂を下る途中の北側にあります。清水神社には、多くの伝統神事が残っており、6月下旬に無事田植えの終了を祝う「さなぼり」が有名です。地元では「オックハン」と呼ばれています。明石市指定文化財であり、250年以上も前から続いている伝統的な無形民俗行事です。

まず、東と西の氏神講の講親二人と、東の講、西の講、中の講、別れの講の伊勢講四名の計六名が絽の着物と絽の羽織、わらじ姿で集まり神事を済ませます。

四人の代表が右手に桑の木で作った鍬「オックハン」と左手に「金御幣」を肩にかついで、魚住町清水の新池まで歩きます。

ウケマエを先頭にした一行四人は、水の取り口に着くと、「オックハン」を全員で一斉に水につけた後、農水路の分岐点となる上の田のワカレにもどり、そこから西宿・北代・池ノ内・池かかりの四コースを歩きます。(各講の歩くコースは一年ごとに変わります)

新池の弁天池さんにて氏子たちが集まり水乞いの御祈祷が行われます。般若心経を唱えて、田植えが無事に終わったお礼と、豊作を祈ります。

清水神社に帰り、神主さんに「オックハン」を返し行事は終わります。

清水神社の伝統行事が今年も無事に終わったことに感謝し、今後も地元のみなさまと協力してこの伝統行事を大切にしていきたいと思っております。