鳥羽を歩く -八幡神社ー  (5)

 境内には、天満社(高良大神こうらおおかみ)と稲荷社があります。稲荷社は、稲爪神社・岩屋神社・林神社・清水神社・御厨神社など市内の大きな神社の境内にもあります。

 『明石市史』をみていますと、八幡神社には厳島社と稲荷社があると書かれています。天満社でなく厳島社としますと、総本社は安芸国一宮、あの厳島神社になり、全国に約500の神社あるそうです。

 明石市内で厳島社が祭られているのは、藤江川と県道明石・高砂線の交差点の北西に位置する青龍神社と鳥羽新田にある八幡神社の2社だけです。鳥羽新田の八幡神社は、この神社からの分社ですから納得していたのですが、昭和の始めに書かれた『兵庫県神社誌』を調べ地元の方に聞いても天満社だといわれました。

 なぜ、そんなことにこだわるのかと言いますと、村ができると、そこにはお寺や神社がくっついてきます。中世・近世においては、村にはお寺・神社がセットになっている、鳥羽のような新田開発によってつくられた村なら、農民と一緒に、お寺・神社がスポンサーになって、開拓にあたった可能性もあるなと思ったからです。村の起源は寺社の起源に一致する、そうしますと、鳥羽八幡神社は、地元では林神社の分社と言われていますが、私は青龍神社のある藤江川河口辺り、藤江村との結びつきも、これから向かいます慈泉寺と合わせて強く感じたからです。 〈野々上3丁目〉        (T・Y)

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