梅雨空の続く6月22日(日)、「オクワハン」が清水神社などで行なわれました。
オクワハンは、江戸時代の後期から伝わる民俗行事で、市の無形文化財に指定されています。
しとしとと降る雨の中、清水神社で神事を済ませた後、神社から授かったオックハンを手に持ち、金御幣を肩に担いで、黙々と田畑などを巡ります。
銅板メッキに鈴のついた長さおよそ1メートルの御幣は、かなりの重量感があるようです。
神社を出発した4人の氏子は、まず、水源地に向います。
水の取り口に着くと、「オックハン」を全員で「エイ エイ エイ!」という掛け声とともに水につけ、農水路の分岐点となる上の田のワカレにもどり、そこから4コース(西宿・北代・池ノ内・池かかり)に分かれて歩き、最後に新池に集合します。
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弁天さんにお参りし、般若心経を読みあげたのちに清水神社に帰ります。雨にうたれながらも、田植えが済んだ水田の中を絽の着物と絽の羽織、そしてわらじ姿で歩く氏子たちの豊作を祈る姿が印象的でした。
? また、伝統を大切に守られている清水村民俗行事世話人会の方々に頭が下がる思いとともに、今後もこの伝統のある行事を守り、受け継いでいってほしいと願います。