8月24日、地蔵盆の日だ。早朝、薄暗い中にもかかわらず親子そろってお地蔵さんにお参りしている。子どもたちにとって供えてあるお菓子をもらえるのがとても楽しいいっときにちがいない。しかし昨年からのコロナ禍の中でお地蔵さんにお参りする親子の姿はまばらだった。
アップした写真のお地蔵さんは東二見にある観音寺の神足ご住職から「将軍地蔵」というお名前だと教えていただいた。お地藏さんといえば人なつっこさのあるお姿をしているが、将軍地蔵と名のつくだけあって鎧兜に身を包み馬にまたがった武人のお姿をした地蔵尊だった。めずらしいお地藏さんに縁にふれたことに思わず感謝の気持ちで手を合わせた。
今年から地蔵盆の法要を始めることになった西二見にある立正寺。すれちがいに自転車にのった親子たちがグループになってお参りに訪れた。
■地蔵盆の由来
地蔵盆の由来にはさまざまな諸説があるが、その一つに「昔、親より先に亡くなった子どもたちが三途の川のほとりで家族を懐かしみながら石の塔を作っていると、そこに鬼がやってきて子供たちの作っている石の塔を無慈悲にも壊してしまう。
その光景を見ていたお地蔵さんは子どもたちをかわいそうに思われ、自分が親代わりになることを誓い、仏の教えを悟し、成仏できるようにと道を開いた」という言い伝えがある。その教えに添って道端にお地蔵さんを建てて、日々子どもたちを見守ってくれるお慈悲に感謝をこめて供養する日を「地蔵盆」として各地に広がっていったといわれている。