二見の戦没者慰霊祭

8月15日、御厨神社では遺族の方26名が集まり、戦後75年目の戦没者慰霊祭が開かれた。
参列者は忠魂碑や顕彰碑に線香を立てて、その立ち上る煙とともに手を合わせた。
正午には政府主催の全国戦没者追悼式のラジオ放送に合わせ、参列者全員で一分間の黙祷をささげご冥福を祈った。天皇陛下のお言葉拝聴の後、明石市長の「不戦」を誓う言葉にはじまり、各関係者の挨拶があった。そのなかで二見連合まちづくり協議会会長の小山泰茂さんは襟を正し「今ある平和は先人たちのおかげです。その方たちをけっして忘れることなく、これから戦争を絶対に起こしてはならないという固い誓いのもとに、私たちは平和を守ってまいらねばならないと思います」と、先人へたいして誓われた。その心の底からの追悼心と、平和にたいする重要性を述べらる口調からは、小山会長の平和にたいする熱い思いが心に響くように伝わってきた。

明石市遺族会の二見分会長をされる石原國弘さんは「近現代史のなか、明治、大正、昭和、平成と移り変わってきましたが、このなかで戦争がなかった時代は平成だけです。令和の時代には絶対に戦争を起こしてはなりません」と、語気を強めて平和を誓ったのが印象的だった。