8月15日、明石市保健衛生推進協議会と二見連合まちづくり協議会の協力で実施された精霊流し、午後2時より午後6時まで御厨神社を南に下がった浜の広場において行った。今年はコロナウイルスで明石市としては中止となったが、二見地区の住民からはなんとしても「精霊流しを実施してほしい」という強い要望が多数寄せられた。住民の先祖にたいする厚い思いが通じたのか、「コロナに負けていたら何もできない」という意気込みから二見連合自治会として実施することになった。今回はコロナ対策に重点をおいて十分な下準備をし、体温計、消毒液、また熱中症対策上、水分補給用の飲料水、さらに救護班を設置し看護士も待機したうえでの精霊流しを実施した。7時半、役員が市民センターの倉庫に集まり機材の搬送から現地でのテント張りや受付のテーブルからいすの設置、また線香立てなど必用なものを準備する作業を行った。役員はうだるような暑さのなか精霊流しを無事に終わらせるため汗だくで作業を進めた。
精霊流しは猛暑のなか午後2時から受付開始で夕刻の6時まで行った。空はお盆にふさわしい雲一つない透きとおるような青空、しかしうだるような暑い日差しで顏や体から汗がにじみ出てくる。しかしそんな天候にもかかわらず広範な二見地域から多数の方々が精霊流しに訪れ賑わいをみせた。車で来る人、自転車の人、あるいは徒歩の人とそれぞれだったが、訪れた人たちは箱に入れた飾り物や仏具を受付の担当に渡した後、線香を先祖に手向け、再び来年のお盆にご先祖が帰ってくることを念じ合掌して祈りをささげている。その姿は実に美しい。日本の伝統文化、また民俗をかいま見た瞬間だった。
【追伸】
受付をされた方、交通整理をされた方、運んでこられたものを箱詰梱包された方、本部詰所でさまざまなお世話をされた方々、お疲れさまでした。