稲刈り体験

小山まちづくり協議会会長が5年生に稲刈りの説明を行っている

9月8日、透きとおるような青空の中、二見小学校の5年生が稲刈り体験を行った。体験会では、まちづくり協議会の「ふたみっ子育て隊」が協力し、また各自治会の年配者や支援者が集まり、稲刈りはどんなふうにして行うのかを子どもたちに伝えた。

まちの子は稲刈りをするのが始めての子もいる。どう育てられているのかも知らない子どももいる。
そこで稲刈り体験をして、毎日ご飯を食べられるのは、こうやって農家の方が額に汗して一生懸命育てているからこそ、三度の食事が毎日食べられるということが理解できるようになる。またカマをもって稲の根元から刈っていくことによって、稲というものはこうやって育って実っていくものだということが理解できるようにもなる。そういう体験をとおして、自然との結びつきで感性が豊かになる学習会でもある。

ふたみっ子育て隊の戎部会長さんが児童に稲の刈り方を伝えている

稲刈り体験でベテランの年配者が、まだ素直な小学生の子どもに稲刈りを伝えている姿は、とてもほのぼのとしたものを感じさせられるいっときで、その光景は何にも変えがたい素晴らしさがあった。

こういう自然とのふれあいによって、子どもたちの感性が高まっていく。そのためにも二見小学校、ふたみっ子育て隊のスタッフたちとの連携のもとに、将来に渡って伝えていきたいものである。

ふたみっ子育て隊の戎部会長さんのお話

ただいまご紹介いただきましたふたみっ子育て隊の会長、戎正昭でございます。
他の小学校区の方には、私たちの活動は馴染みが薄いと思われますが、本会がどのように誕生して、どのような活動をしているかについて少しお話させていただきます。

SC21二見、二見小コミセンが発足して以来、当時の会長あてに小学校、幼稚園、保育所、児童クラブから地域に根付いた活動への協力以来が多数寄せられました。たとえば小学校の郊外学習での「昔の暮らし」や「地元の魚料理」、幼稚園、保育所での「100周年記念事業」や「ハイキング指導」、幼稚園、保育所での「サツマイモ」の苗植え、収穫、焼きイモづくり、児童クラブの「餅つき」等々の協力要請であります。

このように、多くの協力要請に応えるためには、その受け皿としてSC21二見、二見小コミセンとは別に、わかりやすい組織づくりが必要であるとの趣旨から、本会が平成22年5月に誕生したわけであります。

その活動内容は小学校では3年生と5年生。幼稚園、保育所は3才児、4才児童、5才児。この子どもたちのさまざまな学習、体験等のお手伝いであります。

3年生は二見の町探検、東二見の町の歴史と文化、神社、お寺(4寺)港の発展、文化。町の容姿を、グループ分けし、聞いてまわり、知らない二見町の部分を肌で感じる学習。5年生は田植えに始まり、稲刈り、そして刈って残った藁(わら)で注連縄(しめなわ)作りをします。

さらに幼稚園、子ども園は、レンゲ摘み、トウモロコシの種まき、サツマイモの苗植え、たなばたの笹きり、トウモロコシ、サツマイモの収穫、焼きイモパーティーなどを行っており、ふたみっ子育て隊はこうした年間の行事のお手伝いをしています。

このような活動を通じて思うのは、幼稚園、子ども園でのイモ堀やトウモロコシの収穫時の年長組が年少組にたいして、自然に出ている態度や行動であります。
往復の道路でのいたわりや収穫時の親切な教え方や接し方、年長組の年少組への思いやる優しい心づかいは、見ていても何かすがすがしい気持ちにかられます。このときに培われたこの思いやりの心こそ、人権教育の始まりではないかと思っております。小学生、中学生になっても、いつまでもこの心を持ちつづけてほしいと思っております。

最後に、二見の子どもたちとのふれあいを大切に、小学校、幼稚園、子ども園の子どもたちのため、今後とも事業推進に努めさせていただきたいと考えております。

これで私の発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。