高齢者大学大久保北学級 2/29 「病院の検査を知ろう!2」

平成23年度最後の講座となりました。

第30回は先週に引き続き「病院の検査を知ろう!2」で大久保病院放射線科の出射士郎先生による講座です。
1、放射線科が関係する検査
2、画像診断に供する検査室と装置
3、放射線とは・放射線被ばくとは・被ばくの影響・放射線以外のリスクとの比較
等についての話を聞きました。

一般撮影、従来より知られているレントゲン撮影と言われていたものです。
エコー検査、腎臓・肝臓・乳腺・頸動脈・胆のう エコー検査は胆のうが見やすい。
CT検査、エックス線を使用し全身の臓器や骨の情報を細かい横断情報として収集し、コンピュータにより演算し横断像や、矢状断、冠状断その他任意の断面の画像を作成します。(必要時造影剤の使用)
MRI・MRA検査、磁場と高周波を利用し全身の臓器や骨の情報を細かく収集し、コンピュータにより演算し横断像や、矢状断、冠状断その他任意の断面の画像を作成します。
マンモグラフィ、エックス線(低電圧)により乳腺組織の画像を作成する。
心血管造影 心臓カテーテル検査、カテーテルを心臓の血管まで挿入し、造影剤を使用して血管の状態をみたり、血管内超音波装置により血管壁の状況を確認して必要時治療に結びつける。
透視検査、造影剤を使用して、食堂・胃・腸管などの消化管をはじめ、腎・尿管・膀胱などの泌尿器系なども行う。透視による観察が必要な骨折の整復や、異物除去等にも使用される。
眼底検査、高血圧や糖尿病による血管の状況を眼底の血管を観察することにより評価する。
骨密度測定、骨粗しょう症に対応する精密検査に利用。腰椎や大腿骨頚部などを撮影することによって測定する。
PACS、従来、エックス線写真としてアナログと呼ばれるような方式でフイルムに画像が投影されていたがデジタル方式としてモニタ観察できるようにしたもの。画像がデジタル保存されているので利用方法が多岐にわたる(CDによる画像のコピーが簡単にできたり、画像情報を遠くに瞬時に送信できる。)
放射線の種類はエックス線・ガンマ線・ベータ線・アルファ線・中性子線等がある検査で使用されるのはエックス線である。
80~100ミリシーベルト以下ではガンにはならない。
一般的には、個人の死亡リスクが年間10000人に1人であれば社会は関心を示さないといわれており、1000人1人であれば積極的にそのリスクを下げようとし、100人に1人であれば容認できないとされている。
病院で実施されている画像作成のための被ばくはベネフィットとリスクについて考慮されておりほとんど心配はありません。
今回の話を聞いて何年か先に、なるかどうかも分からないガンに怯えて目先の病の検査をしないのはどうかなと思った。
CT検査、カテーテル検査で命を長らえた一人として定期的な検査は必要であることを痛感している。

明日より平成24年度のコミセン大学の募集がはじまります。

皆さん是非ご一緒に講座を聞いてみませんか?新しい出会い、生きがいが見つかるかもしれませんよ (*^。^*)

新年度は5月9日スタートです(大久保北学級)