夏まつり当日、8月22日夕刻、いよいよイベントの開始時間が刻々とせまってきたとき、天気予報では予想だにもしなかった強い雨模様と流れた。その知らせを聞いたスタッフ一同に中止になるのではと不安が走った。しかしここまで苦労して開催にこぎつけた努力をけっして無にしてはならない、「なんとしても子どもたちに、コロナ自粛の中、良き思い出の残るイベントを成功させたい」という思いを天を仰ぐようにして祈った。
ところが雨雲が現れない。絹川実行委員長はじめ柴谷イベント部会長やスタッフの思いが通じたのか、空は不思議と晴れている。まさにみんなの強い思いが雨を吹き飛ばしてしまったみたいだ。一同、胸を撫で下ろすように安堵がみなぎった。そこでゴーサインが出て、実行委員長の開会の辞にはじまり夏まつりが開始された。
ライトマン
まずライトマンが光るブレスライトを配るためにはしりだす。つづいてアイスマンがアイスクリームを振る舞うために、キラキラと光る飾り付けたバイクに、アイスマンに変装したスタッフが乗って町中を走り回った。
アイスマン
キラキラ光るアイスマンのバイク
マンションや庭先で花火ができない子どもたちが、集まってイベントを楽しめるよう確保していた広場。観音寺の駐車場には30人以上、御厨神社の東駐車場には40人近く、西二見公民館駐車場には60人もの親子の姿があった。
子どもたちは普段コロナの自粛で夜は家にいることが多く、夜の時間に友だちや家族で一緒に遊べるイベントをとても楽しみにしていた。みんなが集まったところにライトマンが来てブレスライトを子どもたちや大人に振る舞った。子どもたちが腕にかけたブレスライトが、きれいな青や黄色、ピンク色とさまざまな光りが暗夜の空中に動き飛び回るように彩りを添えている。しかも花火を持って走ったり、夢中に花火の輝きを見ている眼差しや、なんとも言えない無邪気な顔をしてはしゃぎ回っている姿はすこやかで健康そのものだ。周りにいた子どもたちを見ている大人たちもその姿を見てほのぼのとした気持ちになったにちがいない。
そんな中、とつじょアイスマンが現れる。子どもたちが一斉にアイスマンめがけて駆け寄ってきた。アイスマンは一瞬困って征するように「並んでならんで、アイスクリームはなくならないから」と子どもたちに声をかている一幕もあった。アイスクリームをもらった子どもたちはとてもうれしそうに大喜びで飛び上がっている。
イベント開始から始まったLINEのオープンチャットに登録した人たちが、庭先や玄関先で花火を
楽しむ子どもたちの写真や動画がたくさん次からつぎへとアップされてきた。毎年小学校の校庭におおぜいの人たちで賑わいをみせていたが、それにしてもオープンチャットにアップされる件数はすごかった。校庭に集まる人数に負けないくら賑々しくアップが寄せられた。その映像を見ると子どもたちがみんな楽しそうに花火をしている。その写真や動画からは花火を配布した600名の児童や園児たち、またその親御さんたちの、イベントを成功させたいという気持ちが以心伝心のように伝わってきた。
午後8時30分、花火のイベントは終了し、つづいて北ノ町公民館で抽選会が開かれる。次々に当選番号が発表される。つづいて写真賞の発表。このイベントで忘れられない思い出がつくれたと子どもたちは大喜びだった。
スタッフ一同、今年の新しい生活様式に沿ったイベントの企画、LINEのオープンチャットにみなが集まるという企画は成功した。しかもマンションや家の庭先や玄関先でできない人たちも所定の場所に集まってきて楽しんでくれている。このイベントは大成功だった。住民の方々の協力もあった。本当に実行委員長はじめ柴谷イベント部会長やスタッフ一同が参加してくださった方々、協力してくださった住民のみなさんに頭(こうべ)を垂れるように感謝していた。
ライトマンと一緒に
■オープンチャットにスタッフが感謝の言葉を述べている。
「夏まつりイベントが終了し、ハイツやマンションの住民の方のために開放していただいた3会場のゴミ拾いにスタッフがうかがいました。しかしほとんどゴミもなく参加された方々できちんと持ち帰りいただいて大変助かりました。会場を貸していただいた方からもおほめの言葉もいただきました。
皆様のご協力ありがとうございました!」
また今回は未然に安全対策を練り、新型コロナウイルスのクラスター感染が起きないよう、消毒液の準備、また警備の方も「密になったらいけない」とこまめに周囲を見渡し注意し、真剣に感染防止につとめていた。
また防火対策ではで二見の消防団(第8分団)が応援参加し、ポンプ車も巡回し警備も行った。しかも明石市補導委員会二見支部、地元の自治会も協力応援し警備にあたった。