御崎神社の的射に行ってきました(1/15)。

右端の方に注目。かがみこむような独特な姿勢をとっています。

これが的です。かなり大きいですね。
かなり高い角度に構えています。我ながらナイスショット?

  的射を見に行くのは、小学生以来。少し遅れて到着したので、すでに始まったあとでした。観客は意外に多く、出店まであったのにはびっくり。この行事、というか神事の由来や内容は、観光大使の方が詳しく書かれていましたので、ここでは別のことを書きます。

 まず印象的だったのは、現在の弓道では「ゆがけ」という鹿革のグローブのようなものをはめるのですが、的射では素手だったこと。それから、ひき方も弓道でよくある日置流や小笠原流でなく、屈みこんでから、徐々に身体を起こしていくような独特のひき方でした。

??? そして、4人が順番に引き終わる度に、神主さんらしき方が塩をまいてお清めをします。それを何度か繰り返し、最後までひき終わると、射者は相撲の土俵入りのように、足を開いて腰を低くした状態から、徐々に上へせりあがる動きをして直立し、それから神社の内へと戻って行きました。こうした点に、神事らしさを感じることができました。

 ちなみに、私が小学生の頃は、木の枝に的を取り付けていましたが、今は写真で解るように土台を土で作った上に、的を張っています。また、父親に聞いたところでは、以前はかつての藤江村の方から、北にある神社の鳥居へ向かって真っ直ぐに来たそうです。神社の南には山陽電車が通っており、それをまたいで、です。江戸時代に藤江村の人たちが神社をつくった際には、そんな事態になるとは思いもよらなかったでしょうね。そして、漁村であったであろう藤江村を見下ろす御崎神社は、海に向かって矢を放つことで、豊漁を祈願したのでしょうか。