必ず発生する南海トラフ巨大地震に備えて 「防災セミナー」を開催
6月9日(日)13時より、西明石町公民館において、防災セミナーが開催されました。
講師は国立明石高専建築学科の本塚先生で、熊本地震の余震直後に現地に赴かれ、その後本震も体験されました。その時の現地調査や体験から貴重なお話を聞かせていただきました。
今回のセミナーで印象に残った項目を簡単に紹介します。
阪神淡路大震災の経験から言えば、災害発生時、自分や家族による自助活動が70%、近隣住民による共助活動が20-30%で、市や県による公助活動は数%に過ぎない。自分の命は自分で守る、余裕があれば自分の大切なもの(家族や近隣住民)の命を守る。災害に備えた自主防災組織の普及率は兵庫県が全国で最も高い。災害発生時、不測の事態が多発するため、新たな組織を作ることも重要、すなわち、気が付いた人がやる、言い出しっぺがリードすること。避難所が地震等災害で壊れて使用できなくなる場合もある。
豪雨の場合、公助の面から気象庁や県・市が避難指示を出しても実際に避難する人は少ない。県・市は避難指示を早い段階に出したいが、空振りを考え、タイミングに苦慮。
公助面から避難所の検討課題、①仮設トイレの男性・女性用の分け方、②避難所は学校の体育館が使われることが多いがそれでよいのか(暑さ)、⓷洗濯物の干場、特に女性下着の干場、など。
本日の参加者は98名と盛況でした。いつ起こってもおかしくない南海トラフ巨大地震への皆さんの関心の高さが伺われたセミナーでした。