吉田郷土館は、昭和40年に始まった玉津土地区画整理事業の収益によって建設され、昭和48年12月に完成しました。旧吉田村の集会所と明石川流域の遺跡を紹介する展示室などからなっています。展示室は平成3年に展示替えが行われ、明石郡衙跡と推定されている吉田南遺跡の復元模型などがつくられています。展示資料では、吉田遺跡や片山遺跡で見つかった木葉文(もくようもん)がほどこされた弥生前期の土器が目にとまります。
郷土館からは、西の吉田遺跡・枝吉城跡へのぼる遊歩道が整備され、庭には凝灰岩でつくられた石棺が置かれています。上に台形をした屋根状の蓋が乗る家形石棺の身で、残念ながら蓋石はみあたりません。
〈神戸市西区枝吉4丁目〉