8/23(水)明石市文化・スポーツ室の稲原昭嘉さんを講師に迎え、「高丘の歴史」~発掘調査からわかること~を開催しました。高丘にある釜谷池西側の斜面や高丘東公園あたりにある弥生時代の窯跡について解説していただくと、「近くにそんなにも多くの窯跡があったの?」と、参加された方はびっくり。弥生時代に焼かれた須恵器やその他の出土遺物も実際に触ってみることができました。「案外薄く作ってあるんですね。古代の人の技術のすごさが感じられます」「軽くて薄くて、昔の人の技術に感激しました」などの感想がたくさん。
斜面を利用した半地下や地下の窯は、土師器などを焼いていた低温の野焼きとは異なり、高温で長時間焼くことができるので硬くて軽い焼き物を作ることができたようです。高丘や明石の海岸線にある粘土は質がよく、焼かれた瓦が奈良の奥山廃寺などに運ばれたという話もありました。
後半は、最近の発掘について報告。松蔭には中世の遺跡、古墳もあるようです。東野町からは弥生時代後期の建物跡が見つかり、高地性集落があったとのこと。珍しいようです。発掘を続けてこられたからわかること、これからわかること、まだまだたくさんの遺跡や遺物が土の中に埋まっているのでしょう。それをひとつずつ探して解き明かしていくことに夢がありますね。「その土地、場所に人が住んでいたら、このあたりに何か埋まっていそう」これが発掘のポイントとか。
「化石展」 7/20(木)~9/2(土) 魚住文化財収蔵庫
本展示では、「化石展」と題し、明石近辺で見つかったアカシゾウやナウマンゾウなどの動物化石や、ムカシチヒロなどの貝化石をはじめ、近年個人から寄贈を受けた日本及び海外の化石類を一堂に集めて展示します。https://www.city.akashi.lg.jp/bunka/b_shinkou_ka/kanko-bunka/bunkazai/uozumibunkazaishuuzouko.html