高齢者大学大久保北学級本日の講座は
明石斎場旅立ちの丘所長山本浩志先生による「葬祭の豆知識」の講義を受けました。
1、葬儀の考え方の変化
(1)最近の葬儀事情 参列者の人数の減少、家族葬の増加 家族葬とは何人を想像していますか?同居のみ(5人程度)、親戚(20人位)、孫も含めると(30~40人)、一番多いのは100人まで。
(2)通夜・葬儀の場所 自宅は1992年で52.8% 2007年になると12.7%になっている。
(3)葬儀にかかる費用 全国平均(2010年調査) 総費用の合計 199万円 葬儀一式の費用 127万円 飲食接待費 45万円 寺院にかかるお布施 51万円
お布施は宗派、寺、個人によりさまざま、お寺さんに聞くと「お気持ちで結構です」と言われるが其れが判らないから聞いてるんですがね~、最近は答えてくれることがあるようです。大体20万~30万だそうですよ。
2、事前に用意すること
(1)葬儀の形式(仏式、神式、キリスト式、無宗教など) 明石斎場はキリスト式はできない。
(2)葬儀の規模(参列者の人数)
(3)連絡先のリスト・・・事前に作成しておくとよい。
(4)予算(通夜から葬儀までの全体の費用) 自分で用意できるあるいはしている金額。
(5)通夜・葬儀の場所(自宅、寺院、葬儀会館など)
(6)現金の用意 葬儀終了の日に全額支払うことになる。
(7)遺影用の写真 スナップ写真からできる。
3、危篤から初七日法要までの手順
(1)危篤 親族に連絡(身内のみ)
(2)臨終 死後の処置(病院)→死亡診断書の作成依頼→死亡診断書の受け取り→親族などに緊急連絡→葬儀社に連絡(誰が、いつ、どこで、お帰り先、ご宗旨)→寝台車を手配(遺体の搬送)
(3)葬儀社との打ち合わせ 遺体の安置場所、 喪主の決定、 各世話係(受付・会計係)の依頼、菩提寺があれば連絡(お墓に入れてくれない時があるので必ず連絡をすること)通夜・葬儀の日時と場所 僧侶の人数 初七日法要の日時と場所 精進落としに同席されるかどうか 戒名の依頼 お布施の金額とお渡しする時期、通夜争議の日時と場所、葬儀の形式、規模、予算など、親族・関係先に連絡(通夜、葬儀、告別式の日時と場所)、死亡届を市役所に提出し、埋火葬許可書を受け取る(死亡診断書はコピーをしておくこと)。
(4)通夜 通夜の準備→ 通夜(開式→僧侶入場→僧侶読経→遺族焼香→参列者焼香→僧侶退場→喪主挨拶→閉式)→ 通夜ぶるまい(基本的には親族のみでごく親しい友人も列席することもある)
(5)葬儀・告別式 葬儀(身内)・告別式(知り合い)の準備→ 葬儀・告別式(開式→僧侶入場→僧侶読経→弔辞(ない場合もある)・弔電披露→遺族焼香→参列者焼香→僧侶退場→喪主挨拶→閉式→献花の儀)→ 出棺
(6)火葬 埋火葬許可書は火葬場に提出済(24時間たっているか確認) 分骨証明書の依頼(必要なとき)
(7)精進落とし
(8)骨上げ 埋火葬許可書、分骨証明書の受け取り(お寺で墓に入れるのに必要) 骨壺の中に許可書が入っているときもあるので確認のこと。
(9)初七日法要 その日に行う
4、葬祭費用の目安
市営葬儀の場合 第一式場 180名(親族30名)として試算 1192500円 第二式場 100名(親族30名)として試算 957500円 第三式場 20名(親族10名)で試算 372500円になるただし寺院等の宗教者へのお礼は別途になる。
最近では直葬というのもあるがこの場合霊安室で24時間預かることになる。(24時間立たないと火葬できない)
映画送りびとでは納棺師が出てくるが、あかし斎場旅立ちの丘でも「ゆかん」というのをおこなっている、「ゆかん」とは生前の罪障を清め、生に対する煩悩を洗い流すという極めて精神性の高いしきたりです。生れた時に産湯をつかい、来世でまた生まれ変わってほしいとの願いが込められています。
出発ゲート デパーチャー 旅立ち ・・・・・みなさん元気なうちに式場に足を運び話を聞いておくといいと思います。ぜひ事前相談に行かれることをお勧めします。
明石市には直営の式場がある、事前相談を9時から17時まで行っています、式場も空いていれば見学できます。
最後に自身のことについて書き残しておきたいことを作成しておいてはどうでしょうか。
楽しかったこと、好きな言葉、好きな花、大切なこと、残したい品物、財産について、希望する葬儀の形式、希望する埋葬場所、友人、お世話になった方のこと、 最後の一言、遺影に使ってほしい写真、 等々を・・・・・。