高齢者大学大久保北学級 11/16 星空が88倍楽しくなる「星座教室」

高齢者大学大久保北学級 11/16

明石市立天文科学館 学芸員鈴木康史先生による星空が88倍楽しくなる「星座教室」の授業です。
★注目の天文現象!
2011年12月10日23時05分皆既月食の始まり~23時58分皆既月食の終わり
2012年5月21日7時28分金環日食の始まり~7時30分金環日食の終わり

皆既月食は月が赤錆色に見える(塵が少ないと黄色っぽく明るく見え、塵が多いと赤錆色で暗く見える)
金環日食は日本では25年ぶりになる。 月が地球から遠い時に太陽の内側に完全に入り込むと太陽は細いリング状に見えるこれを金環日食とよびます。東京の大都会で完全な金環日食が見れるのは珍しい。
★木星が見ごろ
太陽系で最も大きい惑星です、直径は地球の11倍ある(地球の直径が12600km 木星が142980km) 木星の赤い斑点(大赤斑)は地球の3個分もありハリケーンに似た現象だと言われている。
★星座のはじまり(神話とのめぐりあい)
星座の始まりは、今から5千年以上も昔、紀元前3000年頃にさかのぼります。古代文明発祥の地、メソポタミア地方(今のイラク辺り)に暮らしていた羊飼い達が、星空に絵を描いていったのが始まりだとされています。
このあたりを支配していたバビロニア民族の遺跡から出土したもので、敷地と敷地を区切るために使われていた「境界石」と呼ばれる石には、星座のもとになっているものの絵が描かれています。
また、バビロニアの人々は、他の星座とは違う動きをする太陽、月、惑星たちには、神が宿ると考え、太陽の通り道にある、12の星座から星占いをするようになりました。しし座や、おとめ座など、黄道12星座と呼ばれるものです。
★時代とともに変わりゆく星座
神話が時代とともに変わっていったように星座の数も時代とともに変わっていきます。
紀元前7世紀頃の記録では黄道12星座をはじめ北天に12星座、南天に12星座の合計36星座が記されている。その後星座はギリシャに伝わり紀元前3世紀頃には44の星座が記されている、さらに2世紀には48星座が記されている、この書物は「アルマゲスト」というタイトルでアラビア語に訳され1500年以上にわたって、最も権威のある天文学書として扱われることになる。
16世紀頃、大航海時代と呼ばれる頃になると、ヨーロッパの人々が、船をつかって遠く南半球へと出かけるようになる。そして南の空に次々と新しい星座がつくられていきました。また、北半球の空でも星座と星座の間を埋めるように小さな星座がつくられるようになります。また、多くの天文学者が、個人的な趣味や、王様をたたえて等々好き勝手に新しい星座を作り出すようになり一時は100を超えるまでになったと言われています。
1928年、国際天文学連合の総会で、星座と星座の境界線が明確に定められ、どの星もどれかの星座に属するようになり88の星座に整理され、現在に伝えられている。
★星座にまつわる物語
「王女アンドロメダの物語」  「やぎ座とうお座の物語」のおはなしを紙芝居風で・・・

秋には1等星が1個しか見れない、「秋の一つ星」と呼ばれる、みなみのうお座の一等星(フォーマルハウト)です。
秋の夜長、のんびりと星座観測をしてみてはいかがでしょうか?
アンドロメダの物語に思いをはせ、ペガスス・カシオペア・アンドロメダ・くじらを探してみるのも一興ではないでしょうか。